資産形成

米Z世代の半数が「デート代ゼロ」らしいので投資家のデート代を考えてみた

雑記お金

米Z世代の半数が「月のデート代ゼロ」。物価高で恋愛より生活防衛、というニュースを見て、倹約家のはしくれとして考え込んでしまいました。投資家のデート代って、結局いくらが正解なんやろう。

ブルームバーグの報道(バンク・オブ・アメリカの調査)によると、米国のZ世代(18〜28歳)のうち、1カ月のデート支出が0ドルと答えた人が51%。半数を超えています。お金を使った人でも、男性の25%・女性の30%は月100ドル(約1.5万円)未満。背景にあるのは、物価高・生活費の高騰・学生ローンの負担です。恋愛は後回しで、まず生活防衛、というわけです。

 
倹約だFIREだと語っておいて何ですが、「デート代ゼロが過半数」はさすがにちょっと寂しい数字やな…と思ってしまいました。

Data

米国の数字はインパクトがありますが、日本も方向は似ています。国内のZ世代調査だと、1回のデート費用は3,000〜10,000円未満が6割超。イベントの入場料も1,000〜5,000円未満が約7割で、いわゆる“身の丈デート”が主流です。

  デート代の傾向
米Z世代 月0ドルが51%。出費組も多くが月100ドル未満
日本Z世代 1回3,000〜1万円が6割。コスパ重視

共通しているのは「見栄を張らない」こと。物価高で、恋愛にお金をかけること自体が静かに見直されている。これは良し悪しというより、時代の空気やと思います。

調査でもう一つ目立ったのが、「恋人同士がお金について対等に責任を持つことが大事」という意識です。昔の「男が奢るもの」という空気は薄れて、割り勘や、それぞれが無理なく出す、というのが主流になりつつある。これは倹約家にとってはむしろ朗報で、見栄の張り合いから解放されるぶん、関係そのものに集中できます。

そして投資ブログらしい視点も一つ。各種調査では、若い世代が「今後増やしたい支出」として貯蓄・投資を挙げる割合が高い。つまり恋愛に回らなかったお金の一部は、NISAや貯蓄に向かっている。生活防衛の時代、人はまず“関係”より“口座”を守る——と言うと世知辛いですが、これもまた一つのリアルです。

Disease

さて、ここからが投資家あるある。投資脳になると、あらゆる支出をつい複利で換算してしまう病にかかります。たとえば月2回・1回5,000円のデート=月1万円を、もし全部投資に回して30年運用したら——年6%で約1,000万円。積み立てた元本360万円が、1,000万円になる計算です。

…という皮算用を、ふとした瞬間にやってしまうのが投資家の病です。でも、当然ながらこれをやり出したら人生は終わります。1,000万円のために、30年間ひとりで複利グラフを眺めて生きるのか、という話で。前回の記事でも書きましたが、経験や思い出は、複利では買い戻せません。お金は時間で増やせても、増えた残高で20代の夜を買い直すことはできない。

投資脳の厄介なところは、この皮算用が“正しく見えてしまう”こと。数字としては本当に1,000万円になるので、タチが悪い。正しい計算が、人を一番つまらない選択に導くことがあります。倹約は得意でも、このブレーキの外し方は、正直まだ練習中です。

Answer

じゃあ投資家として、正解のデート代はいくらか。結論は「金額」やなくて「配分」です。投資の基本は、限られた資源を、いちばん価値を生むところに最適配分すること。デートもまったく同じだと思っています。

高い店にお金を払うんやなくて、一緒に過ごす時間の質に払う。5,000円の店でも、価値観の合う相手となら満足度は高い。逆に2万円の店でも、見栄だけのデートはどこか虚しい。ケチりすぎて相手を大事にしないのも、見栄で身の丈以上に散財するのも、投資でいえば“下手な資産配分”です。要は中庸。これがいちばん投資家らしい答えかなと。

もう一つ、富裕層のお金の使い方がヒントになります。よく「お金持ちはモノより体験にお金を使う」と言いますよね。だとしたら恋愛でも同じはずで、高いプレゼント(モノ)より、一緒に何かを体験することにお金を回すほうが筋がいい。旅行でも、ちょっといいレストランでも、ライブでも——体験は二人の“共有資産”として記憶に残ります。モノはいずれ古びるけど、一緒に見た景色は古びない。お金をかけるなら、ここに、というわけです。

ちなみに、お金をかけずに満足度の高いデートは意外とたくさんあります。投資家的に“コスパのいい”候補を置いておきます。

お金をかけずに価値の高いデート例
公園や川沿いを散歩しながら話す0円
一緒に自炊する(思い出は濃い)材料費のみ
無料の展示・期間限定イベント・図書館0円〜
朝活カフェ(空いてて安くて健康的)数百円

派手さはゼロですが、価値観が合えばこれで十分に楽しい。むしろ、これを一緒に楽しめる相手かどうかが、けっこう大事な“相性テスト”になります。お金をかけないと間が持たない相手より、散歩で何時間でも喋れる相手のほうが、長期では強い。

Compatibility

面白いデータがあります。国内のZ世代調査(スマートバンク)では、結婚願望のある人の半数以上が物価高で結婚観が変化し、7割以上が「結婚前に家計のルールを話し合いたい」と回答。さらにパートナーと新NISAに一緒に取り組みたい人も7割以上、共同財布派が66%。キーワードは「共働き・共有・共同」の“3共”だそうです。

つまり今っぽい恋愛・結婚の相性は、顔やノリより「お金の価値観が合うか」に寄ってきている。倹約デートを「ケチ」と感じる相手とは続かないし、「賢いね」と笑える相手となら続く。投資家にとって最高のデートは、案外、一緒に家計やNISAの話を自然にできることかもしれません。色気はないけど、長期では最強の複利です。

実際、結婚生活で揉める原因の上位は、いつの時代もお金だと言われます。だからこそ、付き合う前からお金の話を笑ってできる関係は、それ自体が大きなリスクヘッジになる。デート代をいくら使うかより、お金にどんな態度を取る人かを見るほうが、よっぽど投資家的です。高いプレゼントより、一緒に家計簿アプリを眺めてニヤニヤできる相手——我ながら世界一色気のない結論ですが、たぶん本質です。

 
「将来のために積立しててさ」が普通に通じる相手って、冷静に考えるとめちゃくちゃ貴重やと思う。減点されへんだけでありがたい。

Conclusion

まとめると、投資家のデート代の正解は「金額」やなくて「価値観の一致」。お金をかけないことは、愛がないことではありません。むしろ限られたお金を二人で上手に使えるかどうかが、長く続く関係の土台になる。お金の使い方が似ている二人は、ケンカの最大の火種を一つ減らせる。これは恋愛における“分散投資”みたいなものかもしれません。物価高でデート代が下がっているのは、案外、悪い話ばかりやないのかもしれません。

……と、倹約家ぶってそれっぽく締めようとしましたが、最後に正直に白状します。僕、実は体験にはホイホイお金を使うし、欲しいものは気づいたらポチっている、わりとした散財タイプです。さんざん「金額やない、価値観や」と語っておいて、自分の財布はそこそこガバガバ。説得力、今回もゼロやな。「体験にお金を使うのは富裕層と同じやし」と都合よく言い訳しながら、今日もまた何か買ってしまうわけです。

※デート支出に関する調査は、バンク・オブ・アメリカ(米Z世代18〜28歳・900人超)等の報道に基づきます。日本の数値はPROMOTION+B、スマートバンクなどの各調査時点のもので、引用元により対象・条件が異なります。投資に関する試算は概算で、将来の成果を保証するものではありません。本記事は個人の感想です。

 
あおいろ
名古屋でゆるく、お金と暮らしの実験中。投資・ガジェット・AIのことを気ままに書いてます。
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